第2日目 12月16日(日)
本日も昨日に続き、京都測定所のスタッフの支援のもとに、無料測定まつりを実施しました。
昨日以上の参加者があり、まつりは大成功しました。本日は8検体の測定をしました(2日間で合計18検体)。ご主人が飲まれるお酒、産地の違う牛乳2検体、家庭菜園の大根、道南の昆布、リンゴジュースなど多彩でしたが、全て非検出でした。途中で比較用に京都が持っておられる汚染された栗の測定も披露し、検出される場合のセシウムのピークの顕著な出かたなども示していただきました(測定結果は京都測定所のブログをご覧下さい)。
大成功のお陰で、みじん切りにして持参して下さったのに、残念ながら測定できない方も複数出てしまいました。それぞれお詫びをしましたが、1月の下旬に測定器が搬入される予定なので、それ以降、3月の開設に向けて準備会内部で測定と研修を重ねる機会を利用して測定(無料)にぜひお越し下さるように伝えました。
女性を中心とした農業チームの「田原ナチュラル・ファーム」の代表であり、準備会のメンバーでもある方が、野菜の直販と自家製の茶葉の測定のために参加して下さいました。お子さまの給食の件で、弁当持参を考えて悩んでおられるお母さんの相談を受けました。関東から母子避難されてきたお母さんが、ツイッターを見て奈良でも測定所ができることを知り、参加して下さいました。非電化工房の製品に興味を持っておられ、現地見学をされた経験を持つ男性が、奈良市民測定所が同社の測定器を導入するという新聞記事を見て何か力になりたいという思いで参加して下さいました。また大学医学部で学ぶ若い大学生(女性)が医療問題研究会の方の紹介で、実際に測定作業を経験するために参加して下さいました。「奈良 こどもの未来をまもる会」で活動されている子育て真っ最中のお母さん方も大勢駆けつけて下さいました。
まつりはたくさんの出会いと市民放射能測定所をともに育てていこうという思いの詰まったすばらしい交流の場になりました。広いスペースを活用して、情報や相談のセンターとしての機能を兼ね備えた市民測定所にしようという夢も広がりました。お世話になった京都のスタッフとの熱い絆も生まれました。参加された皆さん、京都のスタッフの皆さん、準備から本番・後片付けまでてきぱきと笑顔でまつり成功のための作業を担ってくれた奈良の皆さん、本当に有難うございました。
以下に、奈良のメンバー各人の、今回のまつりに参加した感想を、全員ではありませんが、書いていただきました。
測定は放射能に限らず知ることの根っこです。泥臭さ避けるをことはできませんが、私はこれが大好きな作業です。少しずつ頑張っていきます。(高原)
とても楽しい2日間でした。測定技術をしっかり覚えて微力ながら協力させていただきます。 (M)
はじめてですので勉強になりました。微力ですが参加せていただきます。(K)
市民測定所が測定だけの場所ではなくていろいろな人が交流できる可能性のある場所だということがよくわかりました。1月に測定器が入るのでしっかり準備したいです。(T)
二日間を通して測定所の必要性を改めて感じました。難しい専門用語に不安がありますが、少しづつ慣れていけばと思います。(S)
たのしかったです。あんなにたくさんの人がおいで下さるとは。感謝でいっぱいです。そしてこどもたちが大人の間を縫って汗びっしょりで走り回り、その向こうで京都の方々が真剣に測定しておられるという、不思議な、素敵な、二日間でした。今度は奈良のみんなで測定も、ですね。(ふ)
一日目は約50人、二日目はそれ以上の70人?80人?…しかもあったかい人ばかり…。このステキな人たちのエネルギーと、あと信頼される測定技術があれば、奈良の測定所もきっと意義ある場所になるでしょう。最後になりましたが、京都の測定所のみなさま、全面的なバックアップ本当にありがとうございました!(K)
思った以上の手ごたえに感謝、感激、やりがい、責任、いろんな思いで胸がいっぱいです。測定を通じて、測定だけにとどまらない人と人とのつながりを紡ぐ場になっていくよう、精進してまいりますです(^^)。(渡)
遅れて参加させていただきました。すこしですが見学できてよかったです。ありがとうございました。微力ですが少しでもお力添えできたらと思います。(坂)
(写真は、京都の“測定王子”こと楠本さんの解説風景です。)