2013年2月22日金曜日

空間線量が微妙に高かった日。「雪溶かし水」をつくる!

【報告者:ふた】

こんにちは。この冬は、がっつり雪が降りますね。

測定員見習い、ふたでございます。
19日火曜日も雪でした…

うちでは毎日、空間線量を測っているのですが、
この日は通常の平均値よりも若干、高かったです。
庭の地面の上1m高さで0.073mSv/h(通常は 0.05)、
0m高さで0.098mSv/h(通常は 0.06)。一時は0.105mSv/h  を指しました。
これは、珍しいこと。
でもこの景色のどこにも放射性物質は見えない。ちーとも、わからない。
なので、雪を測ってみることにしました!!

降り始めの、土に触れていない雪をベランダその他から採取。
可愛いので捨てずにとっておいたカップめんの容器ですくいました
(コープ自然派で買った、バガスカップだにゃ)
…真っ白の、しゃりしゃりかき氷だにゃあ!
近所のおばちゃんが、雪を真面目に集めている私と目が合って、
一瞬 ひっ と凍っておられましたが!!
にっこり笑って強引にあいさつで流す!!

内心では、「この雪、実は汚れてね…?」と、あんまり穏やかでもなく。



溶けろよ溶けろ雪だるま♪
測定機に冷たい雪や水を入れてはいけません。熱いのもだめ。
普通の温度に温める OR 冷ます、これ鉄則!

結局このやりかたではなかなか溶けず、ボウルで湯せんに。
ビニール袋の端っこが、熱したボウルに ちゅいん と触れて、
袋に小さな穴が空き、水がしぴぴぴぴーっ と漏れだして
あわわあわわと受け止める、というアクシデントつき。

 
ペットボトルに移して無事測定所に着いた!
 



詰め詰め。
必殺、外側からグサグサ割り箸。液体はこのやり方で攻略だにゃっと。

30分測定の結果…出ませんでした。
グラフはバックグラウンドに沿う形になり、ピークはなにも立たず。
「計数率」もすべて0.00%。すっきり~。

今回  空間線量が上がったのは…
空気中にはラドンがガス状で普通に存在しているのですが…
それが雨や雪にくっついて落ちてきます。
ラドンは鉛214やビスマス214 (ラドンの娘核種)に変わります。
そのときにガンマ線が出るのですね。
もしもその瞬間を測定器でとらえたなら、
セシウム由来ではないガンマ線を計測、ということになるのです。
セシウムがほんまにあるのか、普通に環境にあるビスマス・鉛を
拾っただけなのか、しっかり見分けなくちゃ、です!!
うがー。

翌日には雪はすっかり消え去り、空間線量も通常通りに落ち着きました。
あわれ はかなし、雪だるま。
「雪解け水」ならぬ「雪溶かし水」の残りも、流しに  じゃー。
終わり♪

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