⭐日曜日の朝、本日も測定実習♩
通常は、
本日は先ほどまで一晩かけた測定が続いていましたので、
バックグラウンド測定はせずに、そのまま測定に入ります。
(昨夜、CSKー3i〈みどり姫〉
結果は別に、アップされています。)
本日の検体は、ふたが持ち込んだ三重産の麦茶です。
なんと、2010年産。あわわ!!ふっ、古~。
弁解しますが、ふたんちではこういうのは極めて珍しい事態です
(
ここ数年、この生産者さんの麦茶を一箱(10kgほど)
一つだけ古いのが戸棚の奥に眠っていたのですね。
2010年三重県産麦茶 |
きゃあああー!!見れば見るほど本当に2010年製。
タイムトンネルをくぐってうちの戸棚に現れたとしか思えないわあ
でも、スタッフのMおじさまはその麦茶を抱っこして!お~
事故前の貴重で可愛い麦茶です…。
さて、この「検出されるはずのない」麦茶を、測ってみました。
①ビニール袋を入れたマリネリ容器を秤に載せます。重量をメモ。
②ビニール袋使い捨て手袋をはめて(
チェックするために、
すき間がないように容器を回してチェックしながら。
割り箸でグッサグッサと刺して(
指先でぎゅうぎゅう、
でもあまり多いと測定器の蓋がうまく閉まらないから加減して。
③重た〜い蓋をがちょーん、と横方向に引き開けて、
〈みどり姫〉に挿入。
④パソコンの「測定開始」をクリック!
30分待つのだぞ。
おしゃべり(いえ、真剣な検討事項を)しているうちに…
ぴちょん(おわったよ)、と〈みどり姫〉が教えてくれます。
あとは画面の指示に従いながら、印刷。
⑤結果の解析。
麦茶測定中のグラフ |
[放射能濃度]Cs-137:不検出
Cs-134:不検出
K-40: 139.0 Bq/kg ± 82.0 Bq/kg
[検出下限] Cs-134: 6.6Bq/kg
Cs-137: 5.4Bq/kg
K-40: 67.9Bq/kg
[計数率] Cs-134: 0.00CPS
Cs-137: 0.01CPS
K-40: 0.14CPS
セシウムは「不検出」と表示。
グラフのピークは、カリウムしか出ませんでした。
「見たまんま」あ、そ、不検出…と、
ここでひとつ考えよう!みなさまもいっしょにレッツ《解析》!!
『非電化工房』製のCSK-3i ヨウ化ナトリウムシンチレーターは、検出下限値以下は「不検出」
これがつまり、
🔵放射性セシウムが「まったく含まれない」から「不検出」
🔵検出下限値以下だから不検出なのか
どっちなのでしょう?
この場合にヒントとなるのはCPS[計数率]の値です。
CPS[計数率]とは…1秒間当たりのガンマ線のカウント数。
CPSの数字がある場合は、
そうであれば、
🔵ごく微量のCs-134やCs-137があるのか?
🔵バックグラウンドの変動の影響か?
🔵他の放射性核種の影響か?
これらが考えられます。
今回の麦茶のCPS(計数率)は、ほぼゼロです。Cs-137(
ひとことで「不検出」といっても、「あります」「ないです」
この曖昧さあるいは奥深さが、
やはり、とんでもない。
測定の経験を積んで、
というわけで今回は、古~い麦茶を安心して飲むとしましょうか。
立ちあってくださった経験ある測定員さんは、「
次なる検体は三重県産米麹!本日は三重県特集になりそう。
いくぞ〜千本ノック!
(指導:京都・市民放射能測定所)
※ポンジュース(ロット番号が「IB」)
何が起きたかはご想像のとおり♩(オレンジの悲劇)
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